●なぜ60歳からでは遅いのか?元気な今が準備のときです。
自宅での介護が難しくなってくると、施設への入居が検討されはじめます。
実際に入居が決まると、どのような介護が必要なか、どんな生活をおくってもらうのかをまとめた
ケアプランが作成されます。
担当のケアマネジャーが入居される前の生活歴、どんな仕事をして、どんな趣味があって、
どんな性格でなどをご家族様からお聞きしますが、両親と別居して生活している場合は、
昔のことを説明できても、最近の様子はきちんと把握していなかったり、あいまいだったりしていることが多いです。
病は突然やってきます。「まだ元気だから介護なんて必要ないわ」と思っていると、
脳梗塞、心臓病、ガンなどの病がきっかけで入院生活となり、そこで体力や気力が低下して、
退院後は何らかの介護が必要な生活になるとなる。そして、介護について考えはじめる人がほとんどです。
病気により、元気だった生活が一変してしまい、本人も家族もその状況を受け入れずに
混乱している時は、自分の気持ちや感情を整理できずにいます。
そんな状況で、その人のことを理解するために、過去のことや今したいことなどを聞くとしても
心を開いて話をする気持ちになっていないので、理解をしていくには時間がかかってしまいます。
そのために、自分の情報を元気なうちに備えておく、できれば元気な60歳前に備えておくことが
ベターなのです。