●第7話 早すぎる死と、福祉との出会い
高校卒業を間近に控えた、18歳の正月3日に中学時代の友人より突然。「千尋が事故で亡くなったみたいだよ」と、連絡がありました。千尋君とは、中学時代のコンピュータ部で一緒だった友人で、よくゲームをしたりして遊んでいました。
身内の葬儀にも行ったことがなかったので、人生で初めての葬儀が18歳の友人との別れとなりました。ご両親に話を聞いてみると、高校はすぐに退学してしまったが、人生をやり直すつもりで、大検にチャレンジしており、もう少しすれば卒業資格をとれたとのこと。
愛知県内の福祉施設で住み込みをしながら、ボランティアとして働き、空いた時間に勉強をがんばっていたと、施設のスタッフの方から話を聞きました。
その時に感じたことは、人生いつからでもチャレンジをして、自分らしく生きることができる、ということでした。受験勉強に悩みを抱えながら、春から広島大学の夜間部にいくことになっていたので、新しい環境で、自分のやりたいことをしていくぞ!と気持ちを新たにしました。