●第9話 特養での介護経験、コミュニケーションとは会話だけでない
特別養護老人ホーム(特養)で現場の介護の仕事を先輩に教えてもらいながら、介護技術を身につけていきました。
会話のしやすい方は、意思疎通ができるので、どのように接すればよいか分かりますが、認知症で会話がしにくい方の場合だと、問いかけに見当違いな返事がかえってきたり、予想もしない行動がみられたりと、慣れないうちは戸惑ってしまいました。
コミュニケーションとは、会話のやりとりであると考えていると、返答がちぐはぐだと困ってしまいます。
言葉、言語だけに頼るのではなく、相手の方の表情や態度から気持ちを汲み取ることが大切であると学びました。
そして、相手の方の反応から、介護をしてもよいか判断して、ひとつずつの関わりをしていけるようになりました。