「死にたい」との発言の本音はどこにあるのか?

介護が必要になっても

安心シニアライフを送り

長生きが幸せと感じられる世の中へ


おはようございます

認知症介護の専門家

「快護ライフ案内人」

加納健児です。

友人が母親の介護をしていて、毎日「死にたい」と発言が
続いてこまっているとの相談をうけました。

本人も心の状態の変化に自覚があるため、心療内科に
受診して、薬を処方してもらうとのことでした。

確かに、うつの状態のときは、気持ちが落ち込み
考えが悲観的になるため、薬の処方により改善すると
思います。

しかし、「死にたい」などの悲観的な発言がでる
本当の理由は、寂しさや孤独感からくるものです。

「誰もわたしのことを気にかけてくれない」
「この大変な状況を理解してくれない」

同居していて側に家族がいたとしても
相手の方の気持ちに寄り添い理解しようと
しなければ、不安な発言は繰り返し続きます。

高齢になり、認知症になった場合
自分が少しずつ変化していく、忘れっぽくなって
しまう、どうなってしまうのだろうかという不安が
あります。

病とつきあう、老いを生きる、衰えていく自分と
むきあう

そんな時は、状況にたいする解決策を示す
前に、まず相手の方の不安な気持ち、感情をうけとめる
ことです。

相手の発言をうけとめて
「死にたいぐらいに大変なんですね」
「○○なのが不安なんですね」と相手の発言をもとに
言葉に出すことで、

自分の苦しみや葛藤をこの人は
わかってくれる・・・

と信頼と安心がもたらされます。

まずは、不安な気持ちを受け止めること
そして、言葉に表現して、相手の方の気持ちを
理解していることを示すこと
それから、解決策をしめしていくことで

「死にたい」など不安な気持ちを口にする回数は
減ってきます。

急になくなることはないので、粘り強く、愛情と根気を
もって接してくださいね

最後までお読みいただきありがとうございます。


快護ライフ案内人

加納健児

2014年4月16日 「死にたい」との発言の本音はどこにあるのか? はコメントを受け付けていません ├加齢と心身